2012年12月13日木曜日

無伴奏チェロ組曲(ギター版)

 アンドレアス・フォン・ヴァンゲンハイム「バッハ : 無伴奏チェロ組曲(ギター版) 」を聴きながら通勤。


 以前、図書館で借りたCDで、演奏のあまりのすばらしさに昨日借り直して、256kbpsでウォークマンに取り込んだもの。無料なので借りた、知らない演奏家のCDだったが、ここ数年で一番の掘り出し物だった。
 バッハの無伴奏チェロ組曲をチェロ以外の楽器で弾く試みはこれまでもいくつかある。しかし、僕が聴いた範囲では、どれも繰り返し聴きたくなるほどの完成度ではなかった。
 ところが、これは違う。なによりギターの明るさを犠牲にせず、叙情に流されないところがすばらしい。バッハの意図に淡々と従っている風なところにかえって癒やされる。真剣に聞き込んでも、なにかをしながら聞き流してもいい音楽。ほどよい残響を残した録音も秀逸だ。


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