2013年1月3日木曜日

着信画面

 6連休最終日。風の冷たい日で外に出る気になれず、終日家で過ごした。

 午後、リビングで音楽を聴いていたら、めずらしく携帯が鳴り、着信画面を見ると大学院時代の先輩のS氏だった。年末にがんの手術を受けたのだそうだ。大きなショックを受けた。幸いにも5年生存率90%と診断されたとのことで、その所見を信じたい。

 兄は3年前にがんで死んだ。僕にとっては父が死んだ時よりもこたえた。中村勘三郎など、このところ僕とほぼ同年代の訃報が目につく。若い時代をともに過ごした世代が去って行く喪失感は耐えがたい。取り残された身の今後の人生が空しく思える。これは若いころには決してわかない感情だろう。


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