2013年3月4日月曜日

親の介護

 昨日の夕方、近所の本屋にふらりと入ったら、目にとまった小説があった。結局は買わなかったのだが、帯の解説が強く印象に残り、本そのものの存在が”おまえは買うべきだ”と主張しているようだった。

 その本は、佐伯一麦「還れぬ家」。アマゾンの商品説明は次のとおり。

"高校生のとき親に対する反発から家出同然で上京したこともある光二だが、認知症で介護が必要となった父、そして家と、向き合わざるをえなくなる。さらに父の死後、東日本大震災が発生し、家を失った多くの人々を光二は眼のあたりにする…。喪われた家をテーマに著者が新境地を拓いた長編小説"

 今日もその印象が消え去らず、帰りの電車の乗り換え時間15分ほどの間に改札を出て、駅ビルの本屋に駆け込んで買った。明日から早速読み始めることにする。

 と思ったら、午後10時過ぎに、妻の母から呼び出しの電話があり、妻は風呂上がりにかかわらず実家に出かけていった。80歳を過ぎた妻の父は今年に入って調子が悪い。そして、妻の母もほぼ同じ道をたどっている、と僕は思っている。僕も妻もそうういう歳になったということだけれど、本当に人ごとではない。


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