2015年5月20日水曜日

記憶抑圧装置

 「海辺のカフカ」を読んでいると、かなり以前に読んだこの小説の内容をほぼ忘れていることに驚く。覚えているのは主人公が15歳の少年で家出をしている ことと、知り合った女性が手を使って射精をしてくれる場面くらい。きわめて重要な登場人物であるナカタさんの存在すら覚えていないのだから何をか言わんや である。

 これだけ見事に忘れると何のために読書をするのか判らなくなる。もしかすると、なんらかの記憶抑圧装置を仕組まれているのではないだろうか。そんなわけないか。

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