2013年10月13日日曜日

連休2日目


 珍しくも映画館に行って、是枝裕和「そして父になる」を観てきた。

 この映画、赤ちゃん取り違え事件を中心に据えた展開かと思えば、意外にもそれには深く触れず、家庭を顧みない福山雅治演じるエリート・サラリーマンが、この事件を契機に次第に父性を獲得していく過程を重点に描いている。「そして父になる」というタイトル」どおり、主人公はこの映画以降に父になっていくことを暗示して終わるのだ。そこがこの映画の秀逸なところ。

 そしてさらに、尾野真千子と真木よう子の演技がすばらしくて、この2人が将来の日本映画を支える大女優になることを予感させた。すでにそういう評価もあるかもしれないが。★★★★☆

 S市の映画館では、50歳以上の夫婦で行くと一人千円に割り引かれる。自分がそんな歳になったことを改めて感じた。



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