2013年5月13日月曜日

小さい活字

 リヒテルの音楽はなんて寂しそうなんだろう。リヒテルのフランス組曲を聴きながら皆川博子「少女外道」を読んでいたら、「少女外道」を読みながらリヒテルを聴いているような状態になってしまった。聞き入らずにはいられない、すさまじい集中力による演奏。

 「少女外道」が明日の電車の中で読み終わりそうなので、家の本棚で次の本を選んでいて、初めは森茉莉「恋人たちの森」にしようかと思ったが、1975年の版のため字が小さすぎて読みづらい。そのため、川端康成「掌の小説」にかえてカバーまでかけた。けれども、なんだかしっくりこなくて結局「恋人たちの森」に戻った。 

 この文庫本、今どきない活字の大きさ(小ささ)である。8ポイントくらいしかないのではないか。この小説に限らず、昔の小さな活字本は早く改版して大きな字にして欲しいものだ。あるいは電子ブック化でもいいので、よろしくお願いします。


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