2018年10月4日木曜日

「翻訳夜話2 サリンジャー戦記」


 村上春樹、柴田元幸「翻訳夜話2 サリンジャー戦記」読了

 昔ほどサリンジャーに対する思い入れがなくなったので、淡々と読み終わった。しかし、「キャッチャー・イン・ザ・ライ」の解釈としては出色なのでは。

 村上春樹の言うように、この小説が社会に反抗する少年を描いたものではなく、自分の位置づけに困惑し葛藤している少年を描いているのだとすれば、多くの読者が一時期は強く惹かれながら、成長にしたがって離れていく理由がわかる。僕も含めて、落ち着いてしまったんだろうなあ。

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