2013年7月17日水曜日

ルー=ガルー

 「仮面舞踏会」「病院坂の首縊りの家」「迷路荘の惨劇」「幽霊男」と横溝正史を立て続けに読み、さすがに食傷気味となって京極夏彦「ルー=ガルー」を読み始める。

 小説を読まない人がその理由としてあげることのひとつに"登場人物の名前が覚えられない"というのがある。特に海外の小説、なかんずくロシア文学などを敬遠する理由に多い。

 若いころ、僕は人の名前はなんなく覚えられたので、そういう人の感覚を理解できなかったが、ここにきて名前を覚えるのがやや面倒になった。

 「ルー=ガルー」はそれほど登場人物が多いわけではない。しかし、同年齢の少女4,5人が同時に出てくると区別がつかなくなる。4,5人なら下の名前は覚えられても、次の場面で名字だけで登場されると、その人物の下の名前との組み合わせがわからなくなったりする。

 この本を読み始めたとき、適当な栞が手元になかったので、自分の名刺を栞がわりに使っている。なので、裏に登場人物一覧表を書いておこうかと思っている。冗談ではなく、本当にそう思っているが、そのうち一覧表を書くこと自体を忘れそうでこわい。


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