2014年11月11日火曜日

サイタXサイタ


 森博嗣「サイタ☓サイタ」

 読み出すとやめられなくなって、一日半で読み切った。このシリーズは犯罪の複雑なトリックとそれを快刀乱麻を断つごとく解決する探偵でうならせるというより、事件は探偵側の都合で起こるわけではないことを主題としている(で、いいのか)。

 としてもこの作品は、登場人物が少なく場面展開も少ない。一言では地味な作品だが、最後に明かされる動機のようなものに説得力があり、僕には楽しめた。探偵事務所の調査のターゲットとなる人物がダークな感じでいい。

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