2014年11月10日月曜日

すべて真夜中の恋人たち



 川上未映子すべて真夜中の恋人たち

 傑作である。なにより文章力がすごい。主人公は対人関係の構築が苦手な、生きることに不器用な30代の女性。著者の川上未映子は主人公とは正反対の人格だと(勝手に)思うが、それでもこれだけ説得力のある物語を書けるのは小説家としての力量のなせる技だろう。

 Amazonには"おわり方にがっかり"というレビューがあった。僕はこの終わり方しかないと思う。というか、これ以外にどんな終わり方があるというのだろうか。

 図書館から借りて読んだ。買ってもよかったかも。

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