2013年2月20日水曜日


 谷崎潤一郎「卍」読了。全編を大阪弁で書かれた小説はどうも読みにくい。大阪弁は論理的というよりも感情的な、人を納得させるより、言いくるめる言葉のように感じるのは偏見か。
 耽美的といえば耽美的、変態的といえば変態的、女性賛美であれば女性賛美なのに違いなく、どれも僕は受け入れ可能なのだけれど、この小説に登場する女性には感情移入できない。もうひと手間欲しいと言ったら、ノーベル賞寸前までいっていたらしい巨匠に失礼だろうか。


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