2012年11月19日月曜日

返却ポスト

 朝の通勤電車内で、森博嗣「相田家のグッドバイ」を読了。駅前の公立図書館の返却ポストに本を放り込む。

 途中の交差点で信号待ちをしていたら、HK嬢に追い越された。職場の最寄り駅から事務室まで、毎日同じコースを、ほぼ同じメンバーと徒歩で通勤している。大半は顔見知りである。しかし、会話をしながら歩くことはない。一度そうしてしまうと、次からはそうしないと失礼になるからだ。たとえ気の合う人であっても、毎日話すのはさすがにしんどい。だから、互いに黙礼をするくらいで深入りはよしておく。こういうのが大人の関係、なのだろうか。

 帰りの電車で、レイモンド・カーヴァー「必要になったら電話をかけて」を読み始める。実は次に図書館から借りる本を決めてあるのだが、明日は図書館が休館日のため、つなぎのために読み始めた薄い本である。しかしながら、小説のうまさに完全に打ちのめされた。文学は才能だとつくづく感じる。

 帰宅して食事を済ませ、テレビを観ていたら、カメラを貸して欲しいと息子に言われる。カメラとは、わが愛用のミラーレス一眼のこと。息子が年明けに計画しているコンサートのチラシ作りに使うのだそうだ。簡単に操作法を教えてやったら、早速試し撮りをして、「なんだか、はまりそうだ」と言っていた。
 写真もやはり才能だ、と思うが、わが家族には残念ながらそれがない。しかし、一眼レフで撮った写真は、携帯電話のカメラのとはひと味違うものに仕上がる、ような気がするのは確かだ。テクノロジーが才能をカヴァーしている、のでしょうね。


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