2016年11月17日木曜日

クラーナハ展


 東京に移動して「クラーナハ展」。

 クラーナハはルネサンス期のドイツの画家。今回の展覧会では看板にも使われている「ホロフェルネスの首を斬るユディット」や裸体の「ヴィーナス」がよく宣伝されているけど、基本的には肖像画家だったようだ。

 今回の展示会にも貴族のパトロンに依頼された肖像画の割合が多い。僕は絵の技術的なことは全然判らないのだけれど、それらの絵は特にうまいとは思えず、むしろ凡庸とさえ感じた。


  しかし、女性の裸の絵になるとにその印象は一変し、現代的な様相が現れる。細い体、扁平な胸、長すぎる腕と脚、切れ長のまなざし。今時の若い女性にいるよね。

 こういう作品は10点くらいしかなかった。それでも、観る価値は十分ある上質のエロティシズム。

Photo: Canon PowerShot S120

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