2015年2月26日木曜日

白鯨


 メルヴィル「白鯨」読了。僕はほとんどの古典は楽しく読めるのだが、これはおもしろくなかった。これほど世評の高い作品を楽しめなかったのは初めてなので、あえて書く。

  おもしろくなかった理由のひとつが、うんちく的記述の多さ。捕鯨に関する記述が資料的価値があるのは確かだとしても、そこに僕の興味はない。いや、それよ りも物語の人物描写が単調で、感情移入できなかったのが大きい。エイハブが単に偏屈な老人にしか見えなくて、ダークな感じが伝わらないんだよな。つまらな い割には長いので疲れた。

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