2017年10月6日金曜日

アンヌ・ヴィアゼムスキーの死


 今日の朝刊。カズオ・イシグロのノーベル文学賞受賞の記事に埋もれるかのようにアンヌ・ヴィアゼムスキーの死が報じられていた。

 アンヌ・ヴィアゼムスキーはフランスの女優で1960年代のゴダール映画に出演していた。左翼思想が先鋭化してからのゴダール映画はとっつきにくかったが、ロシア人の血が混じったヴィアゼムスキーのクール・ビューティぶりはため息が出るほどだった。

 その後、彼女が書いた小説「少女」を読み、女優が書いたとは思えない本格的な小説のあまりのうまさに驚いた。さもありなん、彼女は大作家フランソワ・モーリアックの孫娘なのだそうだ。血は争えぬ。享年70。合掌。

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