2015年10月6日火曜日

ボヴァリー夫人論


 蓮實重彦「ボヴァリー夫人論

 この本を買ったときは読み切ることはないかもしれないと思ったが、なんとか読了。帰宅してから夜に少しずつ読み進んで、1か月以上かかった。

 「テキスト的現実」の外に批評の根拠を求めないテマティックなアプローチは、こじつけめいた部分もあるものの、まあまあ、この著者の本領発揮といったところ。

 700ページを読み終えて何かを得られたという感じがないのは、著者の手法をあらかじめ知っていたからか、そういう趣旨の書物だからか。次は高田珠樹訳のハイデガー「存在と時間」。

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