石井裕也「
舟を編む」
近年の日本映画史上まれに見る秀作という謳い文句を見て期待したのだが、それほどのものではなかった。
まずもって、辞書を編集するような人間は意思疎通に問題のあるオタクという設定が通俗的すぎる。また、既存の辞書で右と左をどう定義しているかを知らない出版社の編集者はいないと思うがどうだろうか。
ただ、後半の辞書完成に近づくにつれてテンポ感がでてきておもしろくなる。しかし、それはひとえに役者の実力によるところで、これだけ贅沢に役者を使って
いればむべなるかなという感じ。結果的に最もチャライ男を演じたオダギリジョーが一番印象に残った。★★★☆☆
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