岩井俊二「ラストレター」
観る前に今年のベスト・ワンになるかもと期待したが、それほどではなかった。岩井監督は前作あたりから、いわゆる”丸く”なったように感じられる。
この監督の作品の魅力は、若さが破綻に向かうときの緊迫感のようなもので、この作品では豊川悦司が日常に潜む裂け目を垣間見せる役割を担っているが、作品全体に及ぼす影響は小さく中途半端である。
しかしながら、登場人物の心象をバスに乗り降りするシーンに重ねるところなど、要所、要所で岩井節は健在。それから、広瀬すずが将来大女優になることは判った。
以上までの評価は星4つのところ、松たか子の入浴シーンがよかったので★★★★★
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