ついに読了した吉川英治「宮本武蔵」全8巻。
完全な勧善懲悪ものなので読みやすい。それ以上に吉川英治の文章がうまい。現在の作家でこれほどうまい人はいないのではないか。
しかして、「大菩薩峠」と同様、複数の登場人物が意に反してすれ違う場面を繰り返しながら進行する。「大菩薩峠」は要所要所に思想性を盛り込んでいるが、「宮本武蔵」にはそれがないので、このパターンが読めるようになると退屈する。
同じ作者の「三国志」も読もう思ったけど、基本的にこの作品と同じかなと思い直して別の作品を読むことにした。
とはいえ、通勤時のバスの中で読むには手頃な作品。Kindleで無料で読めるのははなはだありがたい。
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