2019年8月16日金曜日

「シェルタリング・スカイ」


 ポール・ボウルズ「シェルタリング・スカイ」読了

 そんじょそこらの小説とは格が違う、という感じ。


 「ここの空は奇妙だ。空は硬くて、背後にあるものから僕らを守っているような気がする」
 「背後にあるものから?」
 「そうだ」
 「背後に何があるの?」「何もない。ただの闇だ。絶対的な闇だ」


 この一節に尽きる。後はいらないほど。

Photo: iPnone8

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