2014年7月31日木曜日

アイス・コーヒー


 仕事帰りに喫茶店に寄る。この店は表通りから離れた場所にあるので、店を出た後にバスを利用できないため、今日のような暑い日は大変なのだが、中にいる間は落ち着く。すぐ隣にカップ酒を飲んでいるオジサンがいるコンビニのイートインとは違う。

 今日はオーソドックスなアイス・コーヒーを注文。大岡昇平の「萌野」を読み進める。文章がうまい。奇をてらわない、プロ中のプロの文章だ。

 この小説に登場する大岡は老齢の小説家である。ふと、彼はこのとき何歳だったのか気になった。アメリカにいる28歳の息子に会いに行った設定なので、大学院生の息子のいる僕とあまりかわりないのではないか。

  本の奥付を見ても著者略歴を書いていなかったので、スマホで検索する。と、大岡昇平は1909年生まれ。この小説の舞台は1972年だから、当時63歳 だったことになる。やはりそんなところか。近いと言えば近い、違うと言えば違う、いや違わないな。ふうっ。

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