ジャック・ロジエ「
オルエットの方へ」。1969年の
ヌーヴェル・ヴァーグ作品。
パリで働く3人の若い女性が海辺の別荘でヴァカンスを過ごす様子を生き生きと描いている。エリック・ロメールと同じような作風だ。台詞は即興ではないと思うが、あらかじめ練られたものはなく現場でその都度作ったものだろう。カメラの存在を全く感じさせない撮影も見事。
ただ、2時間40分は長すぎる。演出を極力排しているのだとしても、冗長さが目立つ。また、若い女性は身勝手であるということも含めて表現しているのだと
思うが、外見、内面ともに3人の女性に共感できなかった。その意味で、エリック・ロメールのキャスティングはすごかったことが判る。★★★☆☆
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