2022年1月24日月曜日

昔人

 吉川一義氏のプルースト論を読んでいたらプルースト本人の作品を読みたくなって、Amazonを検索したら「楽しみと日々」のKindle版が出ている。試みに無料サンプル版をダウンロードし冒頭を読んだら、続きも読みたくなった。

 しかし、電子書籍になっている岩崎力訳の「楽しみと日々」はプルースト全集に収録されているものであり、僕はその全集を所有している。とはいえ、全集は大きく重いので通勤時に持ち歩くことはできない。よって、Kindle版を買って読むか、1,000円出すのは惜しいので全集を家の中だけで読むか。

 で、帰宅して全集を本箱から取り出し読んでみたところ、電子書籍とはひと味違う充実感があった。僕はミステリィはほぼ電子書籍が読むが、哲学は紙の本でないと頭に入らない(紙の本でもほとんど入らないのだが)。どうやら重い本は紙に限るようだ。プルーストも電子書籍は無理かなあ。

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