藤田敏八「八月の濡れた砂」
高校生の時に林美雄がDJをしていた深夜ラジオの「パック・イン・ミュージック」でこの映画の主題歌である石川セリの歌を知った。その退廃的な曲調に惹かれ、後から映画がリバイバル上映されたのを観た記憶がある。
その際も映画には感動した記憶がないのだけれど、今回観てどうしようもない作品だと感じた。登場人物は"やり場のないエネルギーを持て余した無軌道な若者"というより昭和時代の下品な日本人の典型という感じ。もっと時代にクリティカルな要素があったと思っていたのだけれど。ただし、石川セリの歌は今もって素晴らしい。★☆☆☆☆
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