無料の青空文庫だというだけの理由で読んだ有島武郎「或る女」。
確かに読みごたえはあったけど、新時代の強い女を描いた前半に対し、後半はそのヒロインが嫉妬深いヒステリーになってしまい、有島武郎が信仰していたキリスト教的な救済があるのかと思えばそうではなく、これでは作者が何のためにこの小説を書いたのかが判らない。心理描写は後半のほうが力があるが、内容的には後半は読むだけ無駄だった。
次は梅原猛の「水底の歌」に。
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