山中貞雄「人情紙風船」
この映画は前に観たことがあるとばかり思っていた。しかし、記憶にあるシーンがひとつもなかった。山中の現存する3本の作品はすべて鑑賞済みだという記憶はどうやら捏造されたものらしい。
セットの造形、カット割り、カメラワークなどに山中貞雄の天才が随所にあらわれているが、「百万両の壺」のようなユーモアーには乏しいので、観ていて辛くなった。情けなさの極致の浪人を演じた(多分)歌舞伎役者の芝居はさすが。★★★★☆
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