2018年6月15日金曜日

「ペガサスの解は虚栄か?」


 森博嗣「ペガサスの解は虚栄か?」

 森博嗣は天才ではないかと思えるほど冴えきった作品。

 人間とウォークアロン(アンドロイド)、トランスファー(AI)が共存している未来社会。人間の繁殖能力が極端に衰えている。一方で、人工知能が発達し人間との区別がつかなくなっている。本当にこうなるのではないかとすら思えるところがある。

 「奇跡というのは、わりと身近なものです。神とともにあるわけでもなく」
 「それはそうです。人間の存在が、奇跡そのものなんですから」

 こんな会話を書ける作家は森博嗣しかいないな。

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