2020年7月9日木曜日

「三体Ⅱ黒暗森林」


 劉慈欣「三体Ⅱ黒暗森林」読了

 あっという間に読み終わったものの、Ⅰ部に比べると中身が薄いという印象。文化大革命に翻弄されたⅠ部の主人公のリアリティに比べると、舞台を未来社会に移したⅡ部はどうしても緊張感に乏しい。

 最後のロジックはぎりぎり許容範囲か。文明が発達するとテクノロジーは進歩するが、生命体の考えることは大差ないということだと思うけど、そうかなあ。

 とはいえ、かなりおもしろいSFであることは間違いないし、翻訳はⅠ部同様すばらしい。Ⅲ部の翻訳が出たら読む。

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