2017年3月26日日曜日

メタファーだらけ

 ひたすら村上春樹を読んだ一日。

 「騎士団長殺し」には、これまでの小説と比較して新しい要素はないが、次々と村上ワールド展開されて"これこれ"という感じがする。この作品では、目に見えるもの、頭で理解できるものがすべてではないことが随所に暗示されるのだけれど、「世界はメタファーだ」ということが判らない人には受けないだろう。

 大学の哲学の授業で故木田元教授が、「無がある」ということが判るセンスがないとハイデガーは理解できないと言っていたことが思い出される。そう、センスだよ、センス。

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