トーマス・マン「ブッデンブローク家の人々」読了
あるブルジョア一家の没落を三代にわたって描ききった長編。小説というものはたんに一つの主題を扱えばいいのではなく、高尚なものも低俗なものもすべて包含する総合的な芸術であることを示した手本のような作品。
今の時代の作家は書けないだろうし、書く必要もないかもしれないが、現代では存在しないタイプの偉大なる小説だ。
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