2021年9月27日月曜日

「東海道中膝栗毛」

 

 十返舎一九「東海道中膝栗毛」読了

 お伊勢参りとしゃれこんだ江戸の町人弥次喜多の道中記。旅中の風景や名所旧跡などはほとんど登場せず、もっぱら現地の町人との掛け合いに終始している。五右衛門風呂に下駄を履いて入る有名なエピソードも登場する。

 当時のベスセラーというが、ドリフのコントを見ているような感覚だったのだろうか。今読むとそれほど面白いわけではないけど、庶民の会話の中に江戸時代の風俗が色濃く感じられる。

 読んだのは講談社文庫版。原文に最小限の注釈が挿入されているだけだが読みやすい。

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