2020年3月17日火曜日

「彼女は一人で歩くのか?」


 森博嗣の「彼女は一人で歩くのか?」がKindle Unlimitedに入っていたので読んでみた。

 前に読んだときは、「主人公の独白というスタイルで背景説明がえんえんと続く。森作品にしてはめずらしく読みづらかった」という感想だったが、今回はその後の展開が頭に入っているので楽しく読めた。これは傑作シリーズの幕開けにふさわしい作品だ。

 それから、最近読もうとして途中断念した作品には、落語でいう上下を間違えているような、誰のセリフか判らない会話文が多すぎたので、森博嗣の文章のうまさが心にしみた。

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