橋本治「「三島由紀夫」とはなにものだったのか」読了
最後のほうは論理が強引で何がなんだか判らなかったが、「豊饒の海」と「サド公爵夫人」を分析した部分はさすが。三島が生きていてこれを読んだら"まずい"と思ったのではないか。サルトルに分析されてしばらく書けなくなったジュネのごとく。
著者は三島由紀夫の才能を評価しているけれども好きではなかったのだろう。批評をする対象に愛情は必要ないということだね。天文学者はブラックホールを好きなわけじゃない。「小林秀雄の恵み」をもう一度読んでみたい気もするけど、もう少し先か。
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