2020年8月6日木曜日

「或る「小倉日記」伝」

 松本清張「或る「小倉日記」伝」読了

 松本清張が描く、恵まれない学者たちの劣等感や歪んだ出世欲がたまらず、読み続けるのがしんどかった。しかも、松本が彼らを必ずしも否定的は描いておらず、むしろ貧しさ生んだ悲劇として扱っているむきもあり、ますます嫌になった。

 かつての日本人にはこのような矮小な面があったのだろうが、同情する気にはならない。読んで損した。

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